平成の名曲「部屋とYシャツと私」は結婚前の女性から男性への言葉

平松愛理さんの大ヒットソング「部屋とＹシャツと私」は1992年にリリース、CDは100万枚を売り上げ、第34回日本レコード大賞・作詞賞も受賞した作品です。

結婚直前の女性の男性へ願いをつづり、明るく優しいラブソングではあるのですが、「毒入りスープ」という衝撃の歌詞が怖いとも言われ、独特の世界観が話題を呼んだ歌です。

「これが女性の本心？」「カラオケで歌うと皆に引かれる」とネガティブな声も多く聞かれます。

今回は歌詞の本当の意味を探って徹底考察。
さらに毒入りスープとはどんなスープか？！実際に作ってみました！

　youtube動画

　歌詞のみ

愛する男性への女性の本音は可愛い？！それとも怖い？！

可愛く始まる婚約者へのお願いリクエスト。
・・・かと思いきや、
あなたの酔いつぶれた帰宅が続いたら、あなた、私を恐れて実家に飛び帰るわよ、と言ってみたり、
浮気してもあなたの嘘を簡単に見破る術を持っていると明かしたり、
なかなかしっかりした脅し（？）をかけていたりして。

かと思えば逆に、
あなたのいびきも歯ぎしりも、暗闇に一人じゃないと安心できて好き・・・といじらしい可愛い言葉。
晩年になって人生を変えたくなっても、私はあなたとならどこでも大丈夫・・・と一途な愛しよう。

さらに
わたしが死ぬときは、オレも死ぬと言ってね
それが嘘か、例の方法で見破ってから、旅立つわ・・・と、またしたたかな言葉で締めくくっていきます。

これらを婚約者に宛てる・・・どう感じますか？
可愛い？怖い？
「初めて聞いたときは怖いと思ったのですが、最近、あれ？可愛いかも？と思い始めた」・・・という声もネットにみられ、意外に人それぞれの印象を持つ歌のようです。

「毒入りスープ」に込めた想いは？！

「あなたが浮気して裏切るなら・・・他の女性にとられて失うくらいなら、あなたを殺して私も一緒に死ぬ」

ストレートに取ると怖いですね。

しかし、こんなにも一途に愛している女性です。「あなた」の命を奪いたいでしょうか？？

いやいや、もしかして、これは、一途すぎる愛情表現？！

浮気をしたら、「あなたを手放さない為に、自分の命をかける。一緒に死んで永遠に一緒にいる。そのくらいの覚悟がある」という「愛の証、愛の誓い」とも見られるのでは？？

料理と男性の気持ちには密接なつながりがあった？！

昔から、「好きな男性をつかみたければ、胃袋をつかめ」といわれます。
「胃袋をつかむ」とは、美味しい料理の数々で好きな人を魅了する、虜にするということです。 毎日供される食事が美味しければ、パートナーは他所へ行かないという意味を込めて、「好きな人をつかまえたければ、胃袋をつかめ」などと言われてきました。

実際の男性の意見で・・・・

と言っている声もあるのです。

とあるアンケートによると、手料理を振る舞って男の胃袋を掴めたと言う女性は6割弱との結果もあります。

「毒入りスープ」は最上の美味しさで、だんな様を昇天させる極上スープ

「胃袋をつかめば、男性の気持ちをつかめる」との事実があるとするならば、「毒入りスープ」という料理も、浮気した「あなた」の気持ちを取り戻す料理・・・

他の女性に奪われかねない最愛の男性の気持ちを、自分に引き戻す、最上に美味しいスープ、
という全く新しい、うがった切り口もできるのでは？

浮気もする気にならない、美味しい料理の癒しを求めてまっすぐ家へ帰ってくるような
だんな様を「昇天」させるほど美味しい極上スープ・・・・

「毒入りスープ」とは、そんなスープでは？
だって「私は知恵をしぼって」と歌っているのです。

昇天必至な「毒入りスープ」を実際に作ってみた！

ということで、だんな様を「昇天」させるほど美味しい極上スープ。
果たしてどんなスープでしょう？？

女性の手間という愛情をかけたスープ。きっと味わいの深みを増し、それを口にした愛する人も、ハッとして
「誰が真に手放せない女性なのか」目が覚めるのではないでしょうか。

そんなスープを実際に作ってみたいと思います！

題して
『 2人で行った思い出のホテルレストラン風
プレミアム オニオングラタンスープ 』

レシピはこちら！

可愛く釘を差す歌に透けて見える、愛し過ぎの諸刃の刃

さて、ここまで見てきた「部屋とYシャツと私」。

どんな歌といえるのでしょう？

可愛く釘を差しながら、めちゃくちゃ愛してるのがわかる、いじらしくで可愛い歌？

毒のある本音をぶっちゃけた歌？

ちゃっかりお願い or エゴとわがまま言いたい放題の歌？

いやいや「毒入りスープ」はあなたの心を取り戻すため。愛の誓い・愛の証？

「浮気をしたら殺すよ　私も一緒に逝くよ」を怖いとするならば、そこから透かして見えるのは

• 行き過ぎた偏愛は束縛に変わる
• 裏切られたら憎しみに変わる
• 突き詰めると狂気の危うさにも通じる

そんな「愛し過ぎる」ことの「闇」、「諸刃の刃」を感じさせる奥深い歌？

そんな諸々の清濁を歌の最後で「どんな破天荒な人生に変わってもあなたについていきます、わたしは最期の瞬間まで愛するあなたを見つめ天へ逝きます」と愛を昇華させている崇高な歌？

読み解こうとすればするほど、「本当の意味での「愛している」ってどんなこと？」と、ふと考えさせられる、「部屋とＹシャツと私」はそんな歌なのでした。

あなたはどんな風に聴きましたか？