クッキングスタジオ太田

クッキングスタジオ太田

  1. HOME
  2. » メシララ
  3. » 料理初心者が最初に買うべき本とは?

料理初心者が最初に買うべき本とは?

料理初心者が最初に買うべき本とは?

今この時代に本?

今この時代に本?

どんな情報もネットで得られる時代にも関わらず、書店の料理本コーナーには所狭しと沢山の料理本が並んでいます。
これから料理を始めようとお考えの方!
今まではこのコーナーを素通りしていたかもしれませんが、是非これからは立ち止まって本を手に取っていただければと思います。

ネットのレシピは、検索すれば簡単に見れるので確かに便利ですが、料理初心者さんが「これから料理の腕を上げる」という点では欠点があり、料理本にはそれを上回る利点があります。
しかし一概に料理本といっても、その人のレベルや使い勝手に合わせた本でなくてはなりません。

そこでこの記事では、料理初心者さんはどんな本を買えばいいのか?
そして、なぜこのネットの時代にあえて料理本をおすすめするのかをお話ししていきたいと思います。

初心者に向けたワードを見つけよう!

初心者に向けたワードを見つけよう!

これから料理にチャレンジしてみようとお考えの初心者さんは、いざ作ってみるとハードルが高い本もあるので注意が必要です。
では、初心者さんに向けた料理本は本屋さんにあるのか?・・・

山ほどあります!

表紙に以下のようなワードが記されている本を探しましょう。

  • 「はじめての」
  • 「基本」
  • 「基礎」
  • 「初歩的」
  • 初心者マーク

包丁の持ち方から丁寧に解説してある本が多いので、初心者の方はまずはこういった本を手に取ってみてください。

そして、肝心の内容です。
これから料理本を長く使っていくために、一体どんな内容の本が理想なのでしょうか?
いくつかの条件がありますのでご紹介します。

料理初心者が上達するための料理本・7つの条件

料理初心者が上達するための料理本・7つの条件

できる限りこれらの条件に該当する本であれば、今後長くに渡ってあなたの強い味方となるはずです。

1. 第一印象

まずはページをめくるのが楽しくなくては料理を作る気にもなれません。
デザインでも文字のフォントでも色合いでも、あなた好みの本であるかを判断してください。
また、載っている料理の写真はあなたが作る料理の最終到達点、いわば目標となりますので、パッと見て美味しそうに見えるかどうかも大事です。
端が見切れている写真ではなく、全体像が分かる写真がベストです。
イラストで描かれている本は あまりおすすめできません。

2. 作る手順が細かく書かれている

作っている途中、今やっている事は本当に正しいのか不安になるものです。
また、万が一失敗してしまったらどの箇所で間違ったのかを学習することも初心者さんには大変重要です。
そのため、作る手順はできるだけ細かく解説されていて、写真も載せてある本が望ましいです。

3. 定番の家庭料理が30品以上載っている

今は創作料理や時短料理の本が沢山出版されていますが、あなたは初心者さんです。
まずはそういった料理ではなく、基本となる料理をしっかり作れなくてはなりません。
いわゆる誰もが知っていて食べたことのある、定番の家庭料理の本です。
1日1品作るとして1ヶ月分。
30品以上の定番料理が載っている本でしたら、毎日の献立を考えるのが楽になります。

4. ポイントがしっかり説明されている

美味しい料理が出来上がるためには、必ずその理由があります。
いわゆるポイント(コツ)と言われるものです。
「どうしてこの切り方が良いんだろう?」「どうしてわざわざこんな下準備をするんだろう?」などという疑問に対してしっかり説明がされていると、今後、他の料理にも応用が効くようになってきます。
料理の半分は技術、もう半分は知識なのです。

5. 便利なページの引き方

作りたい料理が何ページにあるのか探す際に、目次や索引(コンテンツ・インデックス)を見てページを引きますが、以下の2点からページが引けると大変便利です。

①〔食材ごとに引ける〕
料理をしていて悩みがちなのが、買った食材を使い切れるかどうかです。
冷蔵庫に余った食材があった場合、「キャベツ」「トマト」などその食材から引けば別の料理へ代用しやすくなります。
食品のロスを抑えることにもなるので経済的です。

②〔調理ごとに引ける〕
調理ごととは「焼く」「揚げる」「煮る」など調理方法のことを指します。
調理から引いて異なるジャンルで作れば、連日似たような料理にならずに済みます

6. 他の料理にも使える食材と調味料

それぞれの献立に書かれている「用意する材料」にも注目です。
滅多に使わない物があった場合、余ってしまうとその後の使い道に困ってしまいます。
スーパーに行けば必ず売られているような、どの料理にも頻繁に使う食材と調味料のレシピが理想です。

7. 情報は多いほうが良い

書いてある情報は、もちろん少ないより多いほうが役に立ちます。
例えば 以下のような解説も付いていると便利です。

①〔保存方法について〕
料理を作りすぎて食べきれない場合もあります。
そのため「冷蔵保存で何日持つのか」「冷凍保存ができるのか」などが記されていると便利です。

②〔アレンジ方法について〕
食べきれずに余った料理からさらに別の料理にアレンジするやり方が載っていると、飽きずに早めにそれを消費することができるので便利です。

③〔栄養面について〕
食事は毎日の健康な身体作りに必要不可欠ですので、栄養面のことが記されていると安心です。
好きな料理だけ作るのではなく、栄養のバランスを考えて献立を組むことも考えましょう。

以上、7つの条件です。
これらの条件全てが揃っている本はなかなか見つからないと思いますが、なにも料理本は一冊だけあれば良いという物ではありません。
それぞれの条件に特化した本はあるので、追々買い揃えていただければと思います。

なぜネットのレシピではなく料理本が良いの?①

なぜネットのレシピではなく料理本が良いの?①

「レシピならネット上に沢山ある!料理本なんて必要ない!」と思っていませんか?
しかし、作りたい料理をネットで検索すると、レシピの数が多くてどれを見て作ればいいのか迷ってしまうことがあります。
また ネットのレシピには、プロの目線から見ると「ここをこうすればもっと美味しくなるのに・・」「これじゃ美味しくできないよ・・」というような物も数多く見受けられます。

その点、料理本というのは正しい知識を持った人が執筆、監修をしています。
切り方から作る手順、ポイントまでが書かれてあるので、その通りに作れば美味しく出来上がる約束がされています。
また、見る側への伝わりやすさにも配慮して文章や写真を載せています。

ネットのレシピをさらに見やすく編集して本にすることもあるわけですから、まさに料理本は、正しい手順と正しい知識、そして伝わりやすさを追求した「集大成のレシピ」なのです。

なぜネットのレシピではなく料理本が良いの?②

なぜネットのレシピではなく料理本が良いの?②

ネットのレシピを見ていてこんな事はありませんか?
例えば豚汁を作りたい時に、ネットで「豚汁」と検索します。
すると沢山の豚汁のレシピが出てきますが、数日後に改めてまた豚汁を作りたいと思って検索すると、「前回どのレシピで作ったのか忘れた」または「お気に入りに入れておいたのにそのレシピが消えている」なんてことが。

それならば他の豚汁のレシピを見て作ればいいと思うかもしれませんが、実はそれを繰り返している事がなかなか料理の実力が上がらない原因でもあるのです。

なぜネットのレシピではなく料理本が良いの?③

なぜネットのレシピではなく料理本が良いの?③

少し話は逸れますが、思い出の曲ってありますか?
大人になってそれを聞くと、不思議と青春時代の光景が蘇り、懐かしく感じ、その曲を今でも忘れられない名曲と称えているのではないでしょうか。
身体って不思議と覚えているものなんですよね。
これは味覚にも言えるのです。

懐かしい味、「おふくろの味」という言葉があります。
どの家庭にも一貫して決まった味があるものです。
食材、味付け、そして調理手順がいつも一貫しているので、常に同じ味となり、それが食べる側にも馴染んでくるのです。
子供はその味を大人になるまで覚えていて、生涯他よりも美味しい懐かしい味として忘れられなくなります。
最近では某人気ユーチューバーが某ファミレスで、いわゆる「おふくろの味」のハンバーグを販売して大変な売れ行きだったようですが、まさにそれです。

だからネットのレシピより料理本がおすすめなんです

だからネットのレシピより料理本がおすすめなんです

もうお気づきかと思いますが、ブレない味も美味しさの一つなのです。
同じ料理を作るならいつも同じレシピを使ってください。
毎回違うレシピでは、食材、味付け、調理手順が違ってしまいます。

つまり、料理本ならいつまでもずっと手元にそのまま。
毎回それだけを見て作り続ければ、味は毎回ブレないということです。
同じ料理が他の本にも載っていた場合、その中から一つを採用してそのレシピだけで作り続けてください。

そして、同じレシピで作って前回と今回を比較することが重要です。
前回と同じことをして失敗したならば、その失敗した箇所は格段に見つけやすくなり学習ができます。
こういった積み重ねで、料理の味は上がり、やがて安定します。
お子さんからしてみれば、それが「おふくろの味」になるのです。
手順もおのずと身体が覚え、レシピを見なくても感覚で作れるようになります。

これこそ初心者さんが将来目指したい形なのではないでしょうか。

料理本とは

料理本とは

どんな趣味でもそうですが、専門の本を買えば自らの意欲を鼓舞し、そのはじめの一歩は踏み出しやすくなります。
料理本もページをめくれば自然と料理に興味が湧き、手始めに何か作りたくなります。
その些細な一品が、これからの自信にも繋がります。

包丁・まな板・フライパンと一緒に、是非、料理本も揃えてください。
料理本は、あなたの料理の腕を上げるための立派な道具の一つなのです

一覧に戻る